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あとがきを終えて 作家 南木佳士

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自著が初めて文庫化されたとき、初版は6万部だった。そんなに刷るんですか、と大いに驚けば、文庫はそんなもんですよ、との編集者のおっとりした返事が聞かれたのはもう30年も前の話だ。

以降、狭量な「わたし」を表出する私小説や身辺雑事のエッセイばかりを書いてきた。単行本も文庫も初版部数は減り続け、当然と思われていた文庫化の声も5年前に出たエッセイ集から消えた。

小説は書くべきほどのことは書きつくしたので、これを最後にするつもりで短いものを書き連ね、3年前に短篇集を出した。帯の背には「南木物語の終章」と思いのままを記した。当然のごとく売れなかったので、昨年のメールで、今年の春に文庫発売予定の知らせが届いたのは意外だった...

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