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中村勘九郎が「連獅子」史上最年少の長男と 

昭和の名優で、歌舞伎だけでなく映画やドラマでも活躍した十七世中村勘三郎。その三十三回忌の追善として、孫にあたる勘九郎が2人の子と弟の七之助とともに、歌舞伎座(東京・中央)の2月公演第3部でゆかりの演目を披露している。勘九郎は、長男の勘太郎と「連獅子」を踊っている。勘太郎は「連獅子」の仔獅子(こじし)に、9歳で挑んでおり、1カ月に及ぶ公演では、記録にある限り史上最年少だ。

長い毛を何度も振る踊りは身体への負担も大きい。「心配はありますが、中村屋の『連獅子』を(次世代に)つなげるうれしさもある」と勘九郎。昨年春の自粛期間中から、勘太郎とけいこをしていたそうで「こんなに早く成果をお見せできるとは」と喜ぶ。勘太郎は、ランニングなどで体力づくりをしたという。

弟の七之助は「奥州安達原 袖萩(そではぎ)祭文」で、安倍貞任の妻で盲目の袖萩をつとめている。勘九郎の次男の長三郎は袖萩の娘、お君で出演中だ。7歳の長三郎は、いい声を持っているがまだ集中力がいまひとつだそうで、本人は「集中して頑張ります」と無邪気に笑う。

十七世はもちろん、勘九郎の父にあたる十八世勘三郎(2012年没)も名優で、社交的でアイデアマンでもあり、人気と人望があった。「父は、祖父について『魔法の粉をお客様にかけるんだ。そういう力を持っている人なんだよ』と、よく言ってました。そういう力を少しでも継げたら」と勘九郎は話す。一方で、けいこでは厳しかった。「父は、僕の仔獅子の前シテ(序盤)がうまくできないと、鬼のようになって、目も合わせてくれなかった。こんな父の連獅子を覚えておられるお客様にも、2月の勘太郎の挑戦をぜひ見ていただきたい」

(瀬崎久見子)

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