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妖怪「アマビエ」、会田誠ら美術家6人が描く

会田誠「疫病退散アマビヱ之図」(2020年、 宮島径撮影)©AIDA Makoto Courtesy of Mizuma Art Gallery

江戸時代後期の瓦版に登場した妖怪「アマビエ」は、疫病について予言したとされる。新型コロナウイルス感染が広がった2020年、多くの人々が疫病を鎮める護符として描き、脚光を浴びた。今を象徴するモチーフを美術家はどう描くか。6人が作品を制作するプロジェクト「コロナ時代のアマビエ」が角川武蔵野ミュージアム(埼玉県所沢市)で始まった。

参加するのは会田誠、鴻池朋子、川島秀明、大岩オスカール、荒神明香、そして未発表のもう一人だ。それぞれが約2カ月、計1年間にわたって順番に作品を展示する。第1弾を担った会田は「まずは誰かがストレートなイラストをやるべきだ」と、アマビエを直接的に図案化した「疫病退散アマビヱ之図」を制作し、展示中だ。

作中ではアマビエが肥後国(現在の熊本県)の海の中から現れたという言い伝えに基づき、海に生きる漁師に寄り添うように妖怪を描いた。背後からはウイルスにも、太陽にも見える塊が、まがまがしくも煌々(こうこう)と周囲を照らしている。

「生命かどうかも判然としないウイルスという存在に興味がわいた」と会田。環境に合わせて姿を変え静かにはびこっていくウイルスの原始的な力と、生命活動の根源的なエネルギーである太陽とを重ね合わせて描いたという。

原画と、作品を縦5メートルに大きく引き伸ばした「お札」が3月末まで施設の入り口に掲げられる予定だ。

角川武蔵野ミュージアムは「魔よけは迷信にすぎないかもしれないが、人々の気持ちに変化を与える。本プロジェクトではコロナ時代の私たちに変化をもたらす〝現代のアマビエ〟を見たい」と説明する。

(岩本文枝)

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