演奏会、手拍子するのは分身ロボット 時空を超えて
不要不急とよばれて コロナ時代の芸術(3)
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3月15日、すみだトリフォニーホール(東京・墨田)で開かれた新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏会は、アンコールに入っていた。「ラデツキー行進曲」の軽快なメロディーに合わせて手拍子が広がると、客席の最前列に座るロボット「OriHime」も楽しそうに手を打ち始めた。
操作するのは、遠く大阪の病院に入院している坂本絵美だ。病室にいながら、タブレットでロボットの視線を左右に動かし、指揮者や奏者をズーム...