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若手監督が語る名作、全国のミニシアターで生中継

文化往来

ビクトル・エリセ監督「ミツバチのささやき」Ⓒ2005 Video Mercury Films S.A.

観客の高齢化が進むミニシアターに若者を呼び込むことを狙った連続講座「現代アートハウス入門 ネオクラシックをめぐる七夜」が1月30日から2月5日まで、ユーロスペース(東京・渋谷)など全国のミニシアター18館で開かれる。18館が連日夜7時に日替わりで同じ映画を一斉に上映し、終映後にユーロスペースで開かれる若手監督のトークを全国の劇場に生中継する。

上映するのは1980年代以降に日本のミニシアターが紹介した名作7本。それぞれの作品の魅力を2000年以降にデビューした監督8人が語る。濱口竜介と三宅唱は「ミツバチのささやき」、深田晃司は「緑の光線」、横浜聡子は「山の焚火」、山下敦弘は「動くな、死ね、甦れ!」、想田和弘は「チチカット・フォーリーズ」、小森はるかは「阿賀に生きる」、小田香は「トラス・オス・モンテス」を語る。

北は仙台のフォーラム仙台から南は那覇の桜坂劇場までの18館で開く。各劇場の観客からの質問も受け付ける。上映、トークとも配信はしない。30歳以下の料金は31歳以上よりも安く設定し、1200円に抑える。

海外で「アートハウス」と呼ばれるミニシアターは、日本で80~90年代に続々と開館、世界の多様な映画を紹介し、多くの観客や創作者を育ててきた。しかし近年は客層が高齢化している。一方で20年はコロナ禍で苦境の劇場への支援を求める署名活動やクラウドファンディングが盛り上がりを見せた。「これを奇貨として、改めてアートハウスの今日的な意義を考える」(企画した配給会社、東風)という狙いもあり、文化庁の文化芸術収益力強化事業として開く。

フィルム時代に単館興行で観客を育てたミニシアター。18館の同時興行はデジタル時代ならではの試みだが、配信にはないライブ感が味わえそう。劇場の新たな可能性を探る機会だ。

(古賀重樹)

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