里アンナ、奄美の自然バックに島唄歌う映像集

2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」のメインテーマ曲に歌で参加して話題になった奄美大島の島唄歌手、里アンナがDVD「島唄コンサート in 奄美 Prayer」を発表した。奄美の雄大な自然の中、一人で島唄を歌う姿を映像に収めている。「新型コロナウイルスの影響で多くの方々が自粛生活を強いられる中、奄美に住む私にできるのは何か。自然の中で歌う姿を見ていただくのが一番と考えたのです」
2020年の春ごろはスマートフォンを使って自身で撮った動画をインターネットで配信していたという。「自分で歌って自分で収録するのは限界がありました。せっかく心地よい波や風の音が聞こえているのに、私のやり方ではそれが雑音になってしまうんですよ」と苦笑する。
その後、地元でドローンによる空撮サービスを手がける「あまみカメラ」の坂元秀行さんの協力を得て「西郷どん」のオープニングのロケ地にもなった宮古崎をはじめ、白砂の海岸やエメラルドグリーンの海、広大な森林などをバックに歌う姿を収録することができた。「世界最大のマメ」といわれるモダマの自生地やカトリック教会の中などでも歌っている。
「生まれたときから慣れ親しんできた土地ですが、特にドローンで空から撮影した映像を見て、こんなに美しく、神秘的な島だったのかと自分でも改めて驚いています。雄大な自然の力の強さを体感しながら歌いました」と振り返る。「この映像集によって、ふるさとの美しさを島唄と映像で伝えることができたわけですが、自分がやりたかったのはまさにこれだったのだと思っています」
映像による島唄コンサートはこれで終わりではなく、続編も考えている。「今回はドローンを使って立体的な映像をお届けできましたが、もっとサウンドも立体的にしたいんです。最新の機材を使って臨場感のある音を収録し、自然に包まれながら島唄を聴いている気分を味わっていただければと考えています」と明かした。
(吉田俊宏)

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