パレスチナの今伝える 竹内薫氏が選ぶ3冊
ガザ、西岸地区、アンマン いとうせいこう著
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のっけから、ピリピリとした国境検問のシーンがあり、読者は、ただならぬ雰囲気の世界に引きずり込まれる。
パレスチナ自治区とその周辺の取材で著者が遭遇したのは、デモに参加しただけで銃弾で足を破壊され、空爆や自爆テロで負傷し、国境なき医師団の病院に担ぎ込まれる人々だ。
火傷の治療のために3Dプリンターでフェイスマスクを作ったり、ゲーム機のようなバーチャル画像の技術で痛みを和らげる工夫があったり、先端医療...
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