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菊之助、光秀に挑む 長谷川博己からもアドバイス

2021年3月の国立劇場公演で光秀の役に挑む尾上菊之助

歌舞伎俳優の尾上菊之助が明智光秀の役に挑む。「東海道四谷怪談」などで知られる四世鶴屋南北が手がけた歴史劇「時今也桔梗旗揚(ときはいまききょうのはたあげ)」で、3月4日から国立劇場(東京・千代田)で上演される。武智光秀(明智光秀)が、小田春永(織田信長)の不興をかい、鉄扇で眉間を打たれ、馬を洗うたらいで酒を飲むよう強いられ、浪人時代を暴かれる。そうした辱めにたえかね、ついに主君を討つ決意をするまでが描かれる。冒頭に解説もつき、歌舞伎の初心者にも親切な公演となる。

「岳父(2代目中村吉右衛門)の光秀にあこがれていましたし、NHK大河ドラマ『麒麟(きりん)がくる』などで、光秀の評価が、反逆者から、太平の世を願う人物に変わってきていることに興味を持ちました」と菊之助は語る。「麒麟がくる」で主演した長谷川博己は舞台で共演した仲で、資料を教えてもらうなどしたという。

今回の鶴屋南北のドラマでは、光秀はじっと耐える。「その末に、積み上げてきたものがすべて崩れてしまう瞬間が訪れる。そこに至るまでの、光秀の内面の積み上げを大切にしたい」。父の菊五郎が得意とする世話物(江戸庶民の生活を写実的に描く芝居)とは違う歴史物だが「型やセリフ回しの美しさに、内面が伴わないといけない点は、世話物も歴史物も変わらない」。父と岳父の、両方の美点を継ぐつもりだ。

この公演を前に、2月28日には同じ国立劇場で「日本博」の公演のひとつ「月・雪・花―四季折々のこころ―」に出演し、歌舞伎舞踊の代表的な演目を舞う。「四季や森羅万象を大切にしてきた日本の伝統文化の美しさを、皆様に再確認していただきたい」

(瀬崎久見子)

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