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アートでコロナ後の社会を変革

ソーシャリー・エンゲイジド・アート支援助成決定

ソーシャリー・エンゲイジド・アートの支援助成対象に選ばれたアーティストたち

ソーシャリー・エンゲイジド・アート(SEA)に対する川村文化芸術振興財団の支援助成事業で、2021年度の助成先9件が決まった。アートを通じて社会の変革をめざすSEAをサポートする目的で17年に始まり、今年で4回目。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今回は「コロナ禍におけるSEA」を公募時のテーマに掲げた。「コロナ禍で貧困などの問題が目の前に突きつけられた。SEAはアートを通してそれらに気づかせる有用な活動。微力ながらサポートしていきたい」と川村喜久理事長は話す。

9つのプロジェクトの1つが、ホンマエリとナブチによるアートユニット「キュンチョメ」の「そして人類は滅亡した」。学者や主婦らさまざまな立場の女性たちと対話をしながら、それぞれが考える「人類の滅亡のさせかた」を書き記すものだ。これまで神話などで世界の始まりや終わりを記録した者の多くが男性だったことに着目。女性による予言などがあっても「取るに足らないオカルトと見なされたり、魔女と糾弾されたりした」とホンマは話し、歴史の作られ方とジェンダー格差に光をあてる。

「私はフリーハグが嫌い(アイムヒア プロジェクト)」は、アーティストの渡辺篤が自身のひきこもり体験をふまえた内容だ。コロナ前には、「FREE HUGS」と書いたプレートを掲げ、見知らぬ人と抱き合う行為が渋谷駅前などで繰り広げられた。渡辺は、真に孤立している人々にこそフリーハグを届けるべきだと考え、人との接触・交流が再開するコロナ後にそうした人々の元に自ら出向く。そのほか福島の原発事故に着想した毒山凡太朗「プロジェクトF(仮)」、過疎化する地方の住民とオペラを創作するマルガサリ「オペラ・コムニタ・ミカノハラ『きこえぬ声へ』」など。9件に総額300万円を助成する。

(窪田直子)

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