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村上春樹が映像出演、ライブイベント配信で

「MURAKAMI JAM~いけないボサノヴァ」で司会をつとめた村上春樹(中央)

作家・村上春樹が2月14日、東京都内でライブイベントに出演し、その映像が有料配信されている。日本国内で村上が映像出演するのは極めて珍しい。本人も公に姿を現す機会が少ないことについて「(自分が)実在しないと思っている人もいるらしい」とジョークを交えて語り、音楽や文学をめぐるトークを展開した。

イベントはTOKYO FMの主催で「MURAKAMI JAM~いけないボサノヴァ」。村上がDJをつとめるラジオ番組「村上RADIO」の関連企画で、2019年6月以来2回目だ。親交のあるジャズピアニストの大西順子を音楽監督に迎え、山下洋輔、小野リサ、村治佳織がゲスト出演。ブラジルの作曲家アントニオ・カルロス・ジョビンのボサノバの名曲を音楽家たちが披露し、村上はジョビンへの「オマージュのような作品」として自作の短編「1963/1982年のイパネマ娘」を朗読した。

「MURAKAMI JAM~いけないボサノヴァ」の出演者たち(東京都千代田区のTOKYO FMホール)

映像からは、村上の音楽愛と音楽家への敬愛が伝わってくる。10代の多感な時期を過ごした1960年代を「音楽的にすばらしい時代だった。ビートルズやビーチ・ボーイズが出てきて、バート・バカラック、ドアーズ、ジミ・ヘンドリックスがいた。毎日がスリルの連続だった」と振り返った。高校2年のころ、ジョビンがゲスト出演した海外の音楽番組が日本でも放送された。ジョビンが演奏している最中、おしゃべりする人たちが映し出されたのを見て「カルロス・ジョビン様が歌っているときに話すか?」と腹を立てた逸話も披露した。演奏の様子を舞台脇や客席の端から見つめ、音楽家たちに質問する際も楽しそうな表情をみせた。

「村上RADIO」は2018年8月5日に第1回が放送された。村上の肉声に触れる機会は限られていたが、2カ月に1度のペースで放送中のラジオ番組によってぐっと身近な存在になったのは間違いない。「好きなことだから(小説を)書き続ける」という通り、ラジオ番組も理屈抜きに好きだから続けている、ということだろう。ライブイベントは2月21日までアーカイブ視聴できる。オンラインチケットは4000円(税別)。海外からも視聴可能で、英語字幕付きは24日まで視聴でき4500円(同)。

(関原のり子)

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