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歌舞伎座にも「麒麟がくる」 中村芝翫が光秀に

4月に「絵本太功記」に出演する中村芝翫。右は光秀にふんした自身の写真

「あまりしゃべらないのに、本当にいい役なんです。子供のころからあこがれていました」。4月の歌舞伎座(東京・中央)で挑む「絵本太功記 尼ケ崎閑居の場」の光秀の役について中村芝翫は語る。「時代物」と呼ばれる歴史劇の代表的な演目で、昨年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」に続いて、歌舞伎座でも光秀の物語が上演されることになった。

2005年の初役のときは、白血病の治療に入った市川団十郎に習ったという。顔を大きく見せるくま取りや、額の傷、重い鎧(よろい)など扮装(ふんそう)が独特だ。しかも、セリフに頼らずにさまざまな葛藤や苦悩を表現する。「あまり考えすぎず、大きくつとめることが大事です。かといって、動きが踊りのようになってはいけない」。基本の型はあるが、額の傷の形や、黙って座っているときの表現、クライマックスの嘆きなど、俳優ごとに工夫があって、自身もいろいろ考えているところだ。

「中村芝翫」を襲名して今年で5年、歌舞伎の「時代物」の重要な担い手になった。テレビドラマなども含めて、著名な戦国武将の役はほとんど経験したという。戦国史にも詳しい。「光秀は、ゆかりの地に出かけましたが現地では本当に愛されている。(石田)三成もそうですが、非常に優れているのに、時代とほんの少しかみ合わなかった人というのはいると思います」

ただ、新型コロナウイルス禍で、こうした時代物の面白さが伝えにくくなっていると感じる。上演時間を長くできないからだ。「本当は1日かかるものを1部だけ上演することが多く、突然出てきた人の背景など分かりにくいと思います。今後、短時間でも物語の深さが伝わるように、演出を見直すことも大事でしょう」

(瀬崎久見子)

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