/

ユルい笑いとすごいアクション 日本人監督の香港映画

ふっくら体形のドニー・イェン(左)がキレのいいアクションを披露(C)2020 MEGA-VISION PROJECT WORKSHOP LIMITED.ALL RIGHTS RESERVED.

丸々と太った刑事がキレのいいアクションで悪をやっつける――。香港映画「燃えよデブゴン/TOKYO MISSION」(2021年1月1日公開)はサモ・ハンやジャッキー・チェンが主演した往年のアクションコメディーを思わせる笑いあり、見事な技ありの娯楽作だ。主演は「イップ・マン」シリーズなどで知られるアクションスター、ドニー・イェン。ドニーと旧知の間柄で、スタントマンとして香港で活躍した経験を持つ谷垣健治が監督を務めた。

「五福星」「悪漢探偵」など、1980年代の香港映画を意識したという。「ユルいコメディーとすごいアクションが同居する映画をやりたかった。僕が見て育ったのがこういう映画だったから」と谷垣監督。かつてドニーがCMで演じたふっくら体形のキャラクターがアイデアの発端となり、「ゴッド・ギャンブラー」シリーズなどを手がけた映画監督でもあるウォン・ジンが脚本を執筆した。刑事役で竹中直人ら日本の俳優も出演し、香港と日本、中国で撮影した。

ドニー演じる刑事フクロンは、行き過ぎた熱血漢ぶりがあだとなり異動。婚約者に見放されたストレスも加わって暴飲暴食を重ね、巨漢刑事に。ある事件の重要参考人を移送するために訪れた日本で、巨大な陰謀と闘う。撮影に入っても脚本が日々変わるのが香港流の映画制作で、日本側スタッフが加わった日本ロケでもそれを踏襲したという。

かつて香港映画界でスタントマンとして活躍していた谷垣健治監督

「アクションコメディーは香港映画の代表的なジャンルだが、今は途絶えている」と監督は残念がるが、昔ながらの香港映画とも一線を画しているという。「下品な笑いはダメ。ヘリコプターを使ったアクションなど、現代的な要素を取り入れた」。ドニーは特殊メークで体形を変えて撮影に臨んだが、「蹴りやパンチなど、シンプルな動きが格好いい」と改めて実感した。「これまで何千回、何万回と続けてきただけに、知恵と経験が詰まっている。シンプルな動きほど個性が出る。ドニーのアクションには分析不能ないい味がある」と監督は指摘している。

(関原のり子)

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン