犯罪と信仰、交差する火花 映画「聖なる犯罪者」
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ポーランド映画の新星の登場といってよい。青くクールに沈んだ画調で、暴力的な犯罪者とカトリック信仰の交差する瞬間の火花を描きだす。緊張感あふれる秀作である。
20歳のダニエルは殺人罪で少年院に入れられた。そこには殺した相手の兄が収容されていて、毎日が恐怖と暴力の連続だった。
そんななか、ダニエルはカトリックの神父の説く信仰と祈りに救いを求める。仮退院をしたダニエルは、司祭の服を調達し、少女についた「...
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