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バイオリンの辻彩奈、20代デュオで古典から現代曲まで

バイオリニストの辻彩奈

新型コロナウイルス下で、日本の若手演奏家が存在感を示している。バイオリニストの辻彩奈(23)もその一人だ。12、14日には同じ20代のピアニスト、阪田知樹(27)と2人で公演する。辻は「大御所の方から学ぶことは多いが、お互いにアイデアをたくさん出し合えるので、同世代との演奏はまた違った喜びがある」と話す。

来日できなかった海外演奏家の代役を含め、オーケストラとの共演が続いた。昨年12月に名古屋フィルハーモニー交響楽団と、演奏機会の少ないシマノフスキの協奏曲第2番を初めて弾いた。「新しいレパートリーに挑戦したいと思っていたところだったので、機会に恵まれた」。1月にはNHK交響楽団とショーソン、ラヴェルといったフランス作品を披露。2月は読売日本交響楽団と「苦手意識があった」というチャイコフスキーの協奏曲に挑んだ。

阪田とは2020年からデュオを組む。辻は阪田について「技術もすごいけど、いろんな種類の音色が出てくる」とたたえる。公演では辻が最も好きな作曲家であるモーツァルトのバイオリン・ソナタ第36番に始まり、ベートーベンのソナタ第7番へと続く。「古典派の作品をしっかりやりたい」という意図の選曲だ。

メインに据えるフランクのソナタは、阪田が特に愛着を持つ作品という。昨年11月、阪田とテレビ収録で演奏する機会があった。辻は「2人が全然違う解釈を持っていて、面白かった」と振り返る。例えば夢想的な第1楽章。辻は思いっきり歌わせようとしたが、阪田は音楽の自然な流れを重視しピアノを弾いた。「こんな弾き方もあるんだ、と新しい発見だった」(辻)

その前に演奏する権代敦彦「Post Festum」は3つの小曲からなる無伴奏作品だ。19年、辻が依頼し、アンコールに弾くために作曲してもらった。「現代音楽は難しそう、という人が多いが、面白がって聴いてくれる人が多い。大事にしていきたい作品だ」

12日の会場は紀尾井ホール(東京・千代田)。14日はザ・フェニックスホール(大阪市)。

(西原幹喜)

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