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サックスの小林香織「ジャズの壁を突き破る」

デビュー15周年記念アルバム「NOW and FOREVER」を発表した

ジャズサックス奏者の小林香織がデビュー15周年の記念アルバム「NOW and FOREVER」を発表した。ボーカル入りのクラブミュージックに初めて挑み、ベテランのロックバンドと共演するなど、ジャズやフュージョンの枠から飛び出そうとする試みが随所にみられる。

「サックスはとても多面的な楽器で、おとなしい音もグイグイ前に出てくる音も出せる。私自身、女性であることを楽しみつつ、男性的な格好良さに憧れるところもあって、サックスという楽器に似ていると感じます。そんな楽器の特徴を生かすためにも、いろんなタイプの音楽をやりたいんです」と語る。

近年、共演を繰り返している鈴木茂&ハックルバックをバックに迎えて2曲を演奏した。鈴木は大瀧詠一や細野晴臣、松本隆らと組んだ伝説のロックバンド、はっぴいえんどのギタリスト。「私が目指しているのはドラマチックな音楽なのですが、鈴木さんを中心とするハックルバックのサウンドは、長い人生経験の深みやコクがダイレクトに反映されていて、とてもドラマチックなんです」と強調する。

昨年はユーミンこと松任谷由実の苗場コンサートに初めて参加した。「音楽家にとって、誰と出会うかは非常に重要。その意味で鈴木さんとの出会いを作品に反映できたのはとても大きいし、ユーミンと出会って曲作りなど様々な面で影響を受けたので、それも目に見えない形でアルバムに反映されているんです」と明かす。

クラブミュージック界で活躍するM・スウィフトをプロデュースに迎えてボーカル入りの2曲を収録したのも話題だ。「もともと私はクラブ系の音も好きで、いつかやりたいと思っていたんです。ボーカルを入れてもサックスが一歩下がってバックに回るのではなく、主役はサックスですから、半歩下がるぐらいの感じで演奏しました」。ユーミンをはじめ、泉谷しげる、タケカワユキヒデらと出会い、バックを務めた経験が、ボーカルとサックスの微妙な距離感を把握するのに役立ったという。

「クラブミュージックやボーカル曲を入れたのは、ジャズの壁を突き破っていく今後の予告編。やってみたいのは演歌なんです。オリジナルの演歌を作って、歌は入れず、アルトサックスでお聴かせしたい。本気ですよ」と語った。

(吉田俊宏)

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