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ようこそ新社会人 仕事のヒントは言葉に宿る

人間発見(特別編)

(更新)
ようこそ新社会人――。業務にマニュアルはあっても、仕事に教科書はない。最初は戸惑うことばかりだろう。そんな時、様々な分野で活躍する社会の先輩の言葉に耳を傾けてみると、何かヒントが見つかるかもしれない。心構え、習慣、行動基準、人生観。コラム「人間発見」から、そんな言葉を探してみた。

孫泰蔵さん(起業支援家)

極論になりますが、もしも明日、自分が死ぬとしたら子供にどんな言葉を残しますか。僕は「世界は自分で変えられる」です。子供には幸せに生きてほしい。そのためには希望をもって、未来を自分で切り開ける必要があります。未来を変えるのに欠かせないのは創造性です。

トーマス・バッハさん(IOC会長)

スポーツに限らず、人生で何かが起きた時に「それは自分の明日にどういう意味があるのだろう。自分の今夜にどういう意味があるのだろう」と考える癖をつけることが、その後の人生に役立つと思います。

【トーマス・バッハさんの「人間発見」】

及川美紀さん(ポーラ社長)

克服すべき課題があれば率先して対策を考え、改善を試みます。場違いの解決策を提案することもありますが、何とかしたいという熱意が伝わると、ジタバタしている私に周囲が「ちょっと違いますよ」と救いの手を差し伸ばしてくれます。

前田匡史さん(国際協力銀行総裁)

新米は仕事がないので送られてくる国会答弁の想定問答を読んで不明な点を先輩に聞きましたが、相手にしてくれません。こうなると意地です。粘り強く聞いたり調べたりして、誰よりも詳しくなりました。

岩田宜子さん(ジェイ・ユーラス・アイアール社長)

銀行での仕事を通じ、30歳代前半までに2つの重要なことを学びました。まず、自分で生きていける強みや技を早急に身につける必要があること。2つ目はリスクを適切に認識することの大切さです。

太田彩子さん(一般社団法人営業部女子課の会代表理事)

最初から契約を取ろうとせず、まずは顧客が利益を上げるための解決策を考える。解決を手助けできれば、営業成績は後から付いてくると気付きました。顧客の「ありがとう」の一言が働く原動力になりました。

団野村さん(交渉代理人)

監督(父の野村克也さん)には人生で1度だけ怒られたことがあります。巨人の入団テストに友達を連れていった時です。「立場を考えろ。仕事をもらいにいく姿勢も見られているんだぞ」と。いつもは懇々と諭す感じですが、その時だけはえらく怒られました。

【団野村さんの「人間発見」】

小林照子さん(美容研究家、元コーセー取締役)

組織では売り上げが物を言うという大原則は今も昔も変わりません。社内の誰もが認めざるを得ない成功例をつくることも大事です。1つだとたまたまと思われることもありますが、3つくらい立て続けにヒットを飛ばせば認められます。

【小林照子さんの「人間発見」】

斎藤峰明さん(シーナリーインターナショナル社長、元仏エルメス副社長)

エルメス日本法人社長就任後すぐ、全社員に3時間の演説で「上から言われたことだけやるのが仕事ではない」「大切なのは商品の素晴らしさを伝えてお客様に幸せになってもらうこと」と訴えました。

佐藤裕久さん(バルニバービ社長)

パリのファッションショーで撮った1枚の写真があります。一流デザイナーに囲まれて、あふれんばかりの笑顔を浮かべていますが、いま見ると目がうつろです。お金もうけばかり考えて、自分がどうありたいか、人生で何を実現したいのかを何も考えていなかった自分が写っています。この写真は自分自身の戒めでもあるのです。

【佐藤裕久さんの「人間発見」】

出雲充さん(ユーグレナ社長)

もし会社の仲間が力を発揮できていないならば、評価軸が足りないからだと考えます。自分の人生と関係ないものを排除していると、軸が減り、皆の才能を発揮できる輪を作れない。だから僕はあえて不慣れな場所に行き、自分の足をたたいてでも飛び込み続けます。

奈良橋陽子さん(キャスティングディレクター)

時々自分の演技について皆の意見を聞こうとする俳優がいますが、あまり良いことだとは思いません。周囲の評価を得ることを目的に行動すると失敗する。演技に限らず、何でもそうじゃないですかね。

【奈良橋陽子さんの「人間発見」】

ジェームズ・マクリディさん(米アドビ日本法人社長)

それまで野球漬けの人生を送っていた私がIT業界でキャリアを築くには大変な努力が必要でした。最初は「データベース」が何なのかさえ分かりません。システム開発担当の友人をたくさんつくり、夕食で一杯おごりながら「間抜けな質問をするけど教えてくれ」と繰り返して知識を深めていきました。

【ジェームズ・マクリディさんの「人間発見」】

原研哉さん(デザイナー)

メディアが変わり、紙媒体が少なくなりました。メーカーが美しいカタログやコマーシャルで製品イメージをつくり、それを消費者が受け入れるというコミュニケーションも変わってきました。明らかに従来とは違うデザインをやっている意識があります。製品イメージは外からの評判が作るようになってきています。そうした環境の中、デザインがどう世の中に役立つかを考えなければなりません。

グラフィックス 佐藤綾香

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