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ダンスを他競技に応用 EXILE・TETSUYA㊦

教える機会が増えても「プレーヤー」として向上を欠かさない

小学校から中学校までEXILEのTETSUYAさんは水泳一筋の少年だった。本気で五輪出場を目指したが、中学3年の神奈川県大会で敗れて夢も破れ、高校生になるとスケートボードやサーフィンに夢中になった。

2足、3足のわらじをはく

ダンスの魅力にとりつかれたのは19歳のときだ。地元の横須賀に歌手のMISIAさんのバックダンサーになるほどの先輩がいて、その動きを目の前で見たとき、あまりの格好良さに「これをやろう」と思い立った。2歳上のその先輩の運転手をしながらダンスに打ち込む日々が始まった。

教壇やスクールで教える機会は増えても「ステージに立っている以上はプレーヤー。体づくりを含め、今もしっかり向き合っている」という。そもそも取り組んでいることに「正」「副」「表」「裏」といった区別をしていない。すべてひっくるめて「プレーヤー」という認識がある。 

「引退後を考えながら、こっちがダメになったからあっち、みたいな感じはやめようと。パフォーマーもEXPG高等学院の学長も健康クリエイターも輝いているときにできることは全部やるみたいな。そうすれば全部が表でステージだと思える。さすがにカズさん(三浦知良、横浜FC)みたいには無理でも、2足、3足のわらじでいいからオリジナルな生き方をしたい」

ダンスを他の競技に役立てることにも着手している。7歳以下の卓球の未来の日本代表候補のウオーミングアップにダンスを採り入れてもらった。BPMという音楽で楽曲の速さを表す単位があり、日本女子の最高速は185という速さで打ち返すことができる。それと同じ速さでつくった楽曲に合わせてアップすることで、その速度感覚の世界に体が慣れ、反射神経もよくなるのではないかという試みだ。

シャイな日本人、眠れる情熱を呼び覚ましたい

「ブラジルのサッカー選手ってワンとツーの間にも音が4つくらいある感じ。その違いに気づいて説明し教えることができたら、その感覚をスポーツ×ダンスとして落とし込めたら、音楽の力も借りて、今までできなかったことができるようになるかもしれない」 

ダンスの持つポテンシャルを語り出すと、止まらなくなる。それだけに日本人のシャイな気質がちょっぴり残念そうでもある。「外国なら曲がかかれば踊り出す人がいる。日本人もお祭りになると血気盛んな一面を見せるんですけどね」。休眠状態なだけで、誰の中にも踊りを希求する遺伝子はある。そう信じて〝眠り〟を覚ます活動をこれからも続けていくのだろう。

(武智幸徳)

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