名古屋市、燃料電池バス試験導入 三菱UFJFGの寄付活用

名古屋市は2023年4月から水素を燃料とした燃料電池バスを1台、初めて試験的に取り入れると30日発表した。6年間の運行を予定しており、繁華街の栄から南区の鳴尾車庫をつなぐ路線を走る。三菱UFJフィナンシャル・グループが費用として5千万円を寄付した。
名古屋市内にはバスに水素を充塡できる水素ステーションが7カ所あり、運行ルートに加味した。名古屋市は燃料電池バスの準備として22年度に839万円の予算を計上、リース代や車両の装飾費などに充てている。運営に問題がなければ、導入を増やしたい考え。災害時には避難所などの非常用電源としても生かす。
三菱UFJ銀行の高原一郎副頭取は同日の記者会見で「二酸化炭素の排出がない街づくりを進める力になれば」と話した。
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