スギHDが下方修正 12年ぶり最終減益 22年2月期

ドラッグストア「スギ薬局」を展開するスギホールディングス(HD)は28日、2022年2月期の連結純利益が前期比13%減の183億円になりそうだと発表した。4%増の220億円を見込んでいたが一転、減益となる。最終減益は10年2月期以来、12年ぶり。新型コロナウイルス禍が長引いて外出を控える人も多く、利幅の大きい化粧品などの販売が想定を下回る。

売上高は4%増の6250億円、営業利益は9%減の310億円を見込み、これまでの予想をそれぞれ253億円、33億円引き下げた。
前期にコロナ対策でマスクといった衛生用品に加え「巣ごもり」に伴う食品や日用品が好調だった反動も、想定よりも大きくなっている。マスクや手指の消毒が定着した効果で風邪やインフルエンザの患者が減っているといい、一般用医薬品や調剤部門も振るわない。積極的な出店でグループの店舗は1400店を超えたが、売り上げの伸び悩みを補えない。
同日発表した21年3~11月期の連結決算は、売上高が前年同期比5%増の4665億円、純利益は15%減の147億円だった。スギ薬局の既存店では客数が堅調ながら、客単価は11月まで6カ月連続で前年同月を下回った。
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