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名鉄、24年春に運賃引き上げ 平均10%アップ

名古屋鉄道は27日、2024年春に運賃を引き上げると発表した。平均10%の値上げで、初乗りは10円上がり180円になる。通学定期は値段を据え置く。新型コロナウイルス禍でテレワークが一部定着して利用者数の回復が遅れている。記者会見した高崎裕樹社長は「安全輸送を維持するため値上げが必要」と理解を求めた。

運賃改定は国に申請する。消費税引き上げ時を除くと値上げは1995年以来29年ぶりになる。22年4〜12月期の輸送客数はコロナ禍前の19年の同じ時期の85%ほどにとどまった。運輸収入は約8割どまりだ。

高崎社長は「鉄道需要はコロナ禍前の水準には戻らない見込みだ。電力や資材の高騰で経費が増えており厳しい状況が続く」と説明した。運行コストを抑えるため、駅の無人化やワンマン運転区間を広げるという。

あわせて23年度の設備投資の計画も公表した。グループ全体で866億円と22年度より13%増やす。沿線や街中での不動産開発への投資が増える。名鉄本体では22年度と比べ22%増の307億円を見込んでいる。金山駅(名古屋市)の大規模な改装や、犬山線布袋駅(愛知県江南市)高架下の開発、デジタルトランスフォーメーション(デジタル技術による事業変革、DX)などを織り込んだ。

金山駅は中央改札口に中部国際空港駅への到着予定時刻や、指定席の空き具合を表示する電子掲示板を設ける。駅員が常駐する改札も作る。駅内の商業施設「ミュープラット金山」はテナントを入れ替える予定だ。布袋駅の高架下には24年春にも新たに木造の商業施設を開く。10店舗ほどが入る見込み。

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