三重県、用水約50ヵ所の緊急点検を終了 「異常なし」

三重県の一見勝之知事は27日、愛知県の明治用水の取水施設で漏水事故が起きた問題に関連し、県が管理する農業、工業、上水道向けの用水約50カ所について26日までに緊急点検を行ったと明らかにした。「いずれも異常がなかった」と述べた。
緊急点検は18日から行い、貯水池の水面に異常な渦が巻いていないかや、下流で気泡が出ていないか、堰(せき)にひびが発生していないかなどについて確認した。市町などが管理する用水などについても確認を呼び掛けている。
三重県は工業や上水道向けの用水については月2回の巡視と年1回の大掛かりな点検をしており、大半を占める農業用水は農繁期前に異常がないか確かめているという。