「そうだ 京都、行こう。」 CM再開 JR東海2年半ぶり

JR東海は25日から、旅行キャンペーン「そうだ 京都、行こう。」のテレビCMの放映を2年半ぶりに再開した。1993年に始まった人気キャンペーンで、新型コロナウイルスが流行して2020年2月から放映を中止していた。感染が一定程度収まったとみて旅行客を呼び込む。
新しいCMでは京都を代表する建仁寺の名庭などを紹介する。小書院から眺める名庭、潮音庭や境内の木陰などに注目し、京都ならではの「涼」をCMで伝える。関連する旅行ツアーも25日に発売した。訪日外国人客の受け入れも再開しており、集客を見込んで英語版のホームページもつくった。
JR東海では東海道新幹線の利用客について、オンライン会議などが定着しておりコロナ禍が収束しても出張客には当面、影響が続くとみている一方、観光客の利用は回復が早いと予想している。コロナ禍の20年からは、混雑する観光地や時期を避ける「ずらし旅」キャンペーンを展開してきた。人気の京都旅行とあわせて、旅の多様化に取り組む。
JR東海の「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンでは、コロナ禍前の19年秋に京都市左京区の金戒光明寺などで見られる夕暮れの紅葉をCMで紹介。18年は京阪ホールディングスと京都・瑠璃光院の初夏の「青もみじ」のライトアップを特別に見られるツアーを用意するなど話題を集めてきた。コロナ禍では京都への旅行商品はウェブサイトで紹介してきた。