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「県民の課題解決」岐阜知事に古田氏5選 分裂戦は余波も

緊急事態宣言下で半世紀ぶりに保守分裂の混戦となった岐阜県知事選が24日、投開票された。国会議員らが支持する無所属現職の古田肇氏(73)が5選を果たし、ベテラン県議らが推した対抗馬の無所属新人、江崎禎英氏(56)ら3人を制した。自民党県連を二分した戦いは、今後の衆院選や県政運営にも影響を残しそうだ。

 岐阜県知事選で5選を決め、喜ぶ古田肇氏(24日深夜、岐阜市)=共同

古田氏は25日、県庁で記者会見を開き「重責に改めて心を引き締め、県民の課題を早めに解決していく」と県政史上初の5期目に向けた抱負を語った。「当面は新型コロナウイルス感染症対策と、それを踏まえた予算編成を急ぐ」とし「停滞している地方創生の挽回策を考える。デジタル化の切り口で総点検する」と話した。

選挙期間中は新型コロナ感染拡大を受けて自らの街頭演説を取りやめ、知事の公務を優先した古田氏。24日夜も選挙事務所に支持者を集めず、午後10時半ごろ当選確実の報を受けても恒例の万歳は自粛。紺色の作業着に身を包み、真剣な面持ちで関係者から祝福の花束を受け取った。

古田氏は保守分裂については「行政と県議会、車の両輪としてお互いに切磋琢磨(せっさたくま)して頑張りたい」と述べ、関係回復を呼びかけた。オンラインであいさつした自民党県連会長の野田聖子衆院議員は「謙虚に県民に寄り添う気持ちで」と激励したが、保守分裂の責任を取るとして県連会長を辞任し、人事を刷新する意向を明らかにしている。

コロナ禍で次々に新たな対策が求められる県政だが、知事選では県議の半数と県職員組合が江崎氏を支持した。また県選出の衆参議員がすべて自民党という岐阜県で、10月までに予定される衆院選の準備も課題だ。これまで国会議員と県議が一枚岩となってきたが、県連関係者からは「遺恨が残る」との声も漏れる。

今回の知事選では投票率が48.04%となり、多くの地域が雨空だったにもかかわらず、前回の36.39%を大きく上回った。38万票余りを獲得した古田氏だが、江崎氏との差は約7万票。全42の市町村別にみると9市町で江崎氏がトップを取り、大票田の岐阜市では22票の僅差で古田氏が逃げ切った。

敗れた江崎氏は「認知度を浸透させる時間が足りなかった。今後の活動は関係者とよく相談して決めていきたい」と述べ、今後の政治活動に含みを持たせている。同氏を担ぎ、今期限りでの引退を表明している猫田孝県議(80)は「本人のことを考えながら県政を進めていく」と話しており、今後も確執は尾を引きそうだ。

(岐阜支局長 小山雄嗣)

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