三重・鈴鹿のスタジアム建設「着工見通し立たず」

サッカー日本フットボールリーグ(JFL)に所属する鈴鹿ポイントゲッターズの運営会社は25日、鈴鹿市にチームの本拠地となるサッカースタジアムを建設する計画について「着工や完成時期は見通しが立っていない」と明らかにした。代表取締役を務める三浦泰年ゼネラルマネジャー(GМ)が報道陣の取材に応じた。
三浦氏はチーム所属の人気選手カズこと三浦知良選手の兄。ポイントゲッターズは「企業統治の体制に複数の不備が確認された」として、参入を目指すJリーグから6月に準加盟の資格の失格処分を受けた。25日は本拠地を置く鈴鹿市の末松則子市長に、処分後初めて説明に訪れた。

スタジアムは県営都市公園「鈴鹿青少年の森」で5千人収容を計画しており、2023年11月末の完成を予定していた。三浦氏は11月に改めてJリーグに加盟申請する意向を表明。運営体制を一新するため、親会社ノーマーク(東京・港)幹部が保有する運営会社の株式について「弁護士に委託して、新しい株主を探してもらっている」と述べた。
三浦氏は「運営会社との資本関係がなくなってもノーマークがスタジアムを建設することになる」と説明。「24年3月までに完成させてもらいたい」と語った。
鈴鹿市の末松市長は運営会社との会談後、「市が感じているすべての疑問が払しょくできたわけでなく、今後期限を設けて協議したい」と話した。