デンソーが定款変更、事業目的に「農業」追加

デンソーは23日、定款に記載する事業目的に農業を追加すると発表した。農業の関連設備や農産物の生産・販売を手掛けるとする。デンソーは2020年から自社のロボットを活用したトマトの自動収穫の実証を進めている。自動車部品に加え、自動化技術を生かした農業の効率化を新規事業として強化する。
「農業施設の設計・施工、農業用機器の製造・販売・賃貸・修理および農産物の生産・加工・販売」を事業目的として定款に新たに追加する。6月の定時株主総会に付議する。デンソーは自社が開発したロボットや自動車部品で培った品質管理ノウハウを農業に生かす新規事業に力を入れてきた。デンソーは「今後の事業の推進に備えるため」と説明している。