テーマは「今を生き抜く」 愛知芸術祭、コロナ踏まえ
愛知県で2022年開催を目指す「国際芸術祭『あいち2022』」の組織委員会が22日、名古屋市内で記者会見し、芸術祭のテーマを「STILL ALIVE 今、を生き抜くアートのちから」と発表した。新型コロナウイルス禍を踏まえ「芸術表現を通して持続可能な未来をいかにつくり上げるか考える機会にする」とのコンセプトを掲げた。

芸術監督の片岡真実・森美術館館長は「アートが衣食住と異なるレベルでの生きる力になると信じている。芸術祭を通して少しでも力になればいい」と意気込みを語った。
「100万年後の未来における地球や人間の存続を考える」「現代を、この瞬間を、どう生き抜くのかを考える」など9つのビジョンを設定し、国内外から芸術家の選定に当たる。作品や舞台のオンライン上での公開も目指す。
愛知の芸術祭は、「あいちトリエンナーレ2019」で企画展「表現の不自由展・その後」に抗議が殺到し、一時中止に追い込まれるなど混乱が生じた経緯があり、イメージを刷新するため11月に名称を変更した。〔共同〕