トヨタ販社、2人乗りEVでシェア 福岡で実証

トヨタ自動車の販売会社、福岡トヨタ自動車を中核とするSEEDホールディングス(SEED、福岡市)は22日、2人乗りの小型電気自動車(EV)「シーポッド」を使ったカーシェアリングの実証実験を3月に始めると発表した。福岡県糸島市の公民館など3カ所に順次設置し、市民による小型EVの使われ方を検証する。
SEEDが中心となり、移動サービスによる地域活性化を目指す「よかまちみらいプロジェクト」を昨年10月に設立した。地元の企業や自治体など約60社・団体が参加する。
移動サービスの一環に、トヨタが法人・自治体向けに限定販売しているシーポッドを導入する。小回りしやすい車体が特長のため、高齢者など地元住民に日常の移動手段として使ってもらう。利用者はスマートフォンアプリ「トヨタシェア」を使い、予約や解錠をする。
あわせて3月から糸島市内でライドシェア(相乗り)バスの実証実験も始める。8人乗りの車両を使い、バス停は従来の約3倍の90カ所程度に増やす。配車にはアイシン精機の予約オペレーションとモネ・テクノロジーズ(東京・千代田)の配車・ルート選択システムを活用する。10月以降は実験の結果を踏まえて本格運行を予定する。