DMG森精機、奈良に本社 東京の拠点と2本社制
工作機械大手のDMG森精機は22日、7月1日付で本社を名古屋市から奈良市に移すと発表した。JR奈良駅(奈良市)近くで7月稼働予定の研究拠点に機能を移し、既に本社機能のある「東京グローバルヘッドクォータ」(東京・江東)と併せて2本社制とする。災害やサイバー攻撃などのリスクに迅速に対応する狙いがある。
同社は1948年に奈良県大和郡山市で創業し、奈良事業所(同市)で小型の工作機械などを手掛けている。事業展開が広がるなか、2004年に名古屋市に本社機能を移した。奈良駅近くには開発拠点「奈良商品開発センタ」を建設しており、技術者交流や人材確保の強化につなげたい考えだ。