天津航空、中部発の中国本土直行便 3年2カ月ぶり復活

中国の天津航空は22日、新型コロナウイルスの流行を受け2020年2月から運休していた中部国際空港と中国・天津を結ぶ路線を4月10日に再開すると発表した。週4便の運航で、3年2カ月ぶりに中部空港と中国本土を結ぶ直行便が復活する。政府は3月から中国からの渡航者に対する水際対策を緩和しており、直行便の再開が続く見通しだ。
中部空港―天津線は、日本航空(JAL)も5月から再開、週2便を運航する。22日に空港内で講演した中部空港の犬塚力社長は「次の(回復の)ウエーブは中国だと思っている。中国のエアラインには意欲的な計画を立ててもらっている」と話した。そのうえで「(急増に)空港全体として対応できるか人の問題がある」と述べ、コロナ禍で離職が相次いだ地上職員の採用や育成が課題になっているとの考えを示した。
コロナ禍後の路線の誘致をめぐる空港間の競争もすでに激しい。講演では伊藤忠彦衆院議員が「中部空港の滑走路増設が地域の成長につながる。もうそろそろ、さらに力強く革新的に後押しをお願いしたい」と地元経済界の協力を呼びかけた。