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初詣分散、「年越しラーメン」にも影響 中部の年末年始

新型コロナウイルスの感染拡大で年末年始の光景は例年と大きく変わる。密集を避けるため、中部地方でも初詣や初日の出のイベントが中止・縮小を余儀なくされた。営業時間短縮により、飛騨高山地方で恒例の「年越しラーメン」にも影響しそうだ。

熱田神宮は大型ビジョンや境内の露店出店を全て中止(25日、名古屋市)

「今年は家でテレビかな」。名古屋市に住む20代女性は肩を落とす。物心ついた頃から毎年、大みそかは家族で熱田神宮へお参りに行き、そのまま年を越すのが恒例だった。大型ビジョンで「3、2、1」とカウントダウンを見守り、寒いなか境内の露店で買った食べ物で温まるのが「今年も終わるなあと実感する瞬間」だったという。

今回、熱田神宮では新型コロナの感染防止のため、大型ビジョンや露店の出店は全て中止する。例年は三が日で約230万人に上る参拝客を分散しようと、お札やお守りの授与も12月1日から始めている。担当者は「広く境内を使い、参拝は一方通行にする。急がず、分散して来てほしい」と呼びかける。

岐阜県の飛騨高山地方では、年越しそばではなく「年越しラーメン」を食べる習慣が根付いている。ただ、県は飲食店の営業時間を午後9時までとするよう要請。高山駅前のラーメン店の店長は「いつもは深夜2時まで開けていて、除夜の鐘が鳴ってから来る客もいる。今年は早く閉店するが、仕方ない」とこぼす。白川郷や下呂温泉の旅館では、国の「Go To トラベル」事業の一時停止で予約キャンセルも続出した。

三重県菰野町の御在所ロープウエイは1月1日の「初日の出運転」を取りやめる。山上の公園は、鳥居越しのご来光を眺めることができる元旦の観光スポット。例年は午前5時から特別運行して約1300人が集まることから、「氷点下の寒さをしのぐ待機場所で密集状態が生じてしまう」と判断した。悪天候以外の理由による中止は初めて。午前9時から午後4時の通常運行となる。

初売りを迎える百貨店は工夫を凝らす。JR名古屋高島屋は今年、1月2日の開店前に約7000人が並ぶ盛況だった。「3密」を避けるため、福袋のオンライン販売を12月1日に始め、1月2日と3日の店頭販売は中止した。松坂屋名古屋店や名古屋三越栄店も福袋やセールを12月に前倒しした。担当者は「店頭には来られなくても、自宅でゆっくり楽しんでほしい」と話した。

(林咲希)

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