壱番屋、名古屋でカレーパンの新業態 全国展開も

「カレーハウスCoCo壱番屋」を運営する壱番屋は22日、名古屋駅近くにベーカリーを出店した。カレーパンを中心に約40種類のパンを販売する。当面は中部に出店する方針で、将来的には全国展開も視野に入れる。国内で主力「ココイチ」の店舗数が伸び悩む現状を踏まえ、次の柱を育てる狙いとみられる。
出店したのは「COCOICHI BAKERY(ココイチベーカリー)」名駅サンロード店。2023年に愛知県で数店の出店を予定している。まずは中部を中心に直営店を出し、商品の売れ行きや客の反応を検証する。パン生地や具材のカレーは自社工場で製造し、今後の出店状況に合わせて生産体制を整える方針だ。

将来的な全国展開も視野に入れる。新業態企画開発室の加藤洋介課長は「まずは東海圏の人通りの多い場所に出店し、全国の主要な駅に進出できれば」と話す。フランチャイズチェーン(FC)での展開については現段階では未定だという。
CoCo壱番屋の国内店舗は約1200店に達しており、今後の大幅増は困難だ。特に新型コロナウイルス禍の影響を受けてからは減少傾向で、10月末時点での店舗数は1年前から16店減った。既存店の客数もコロナ禍前の水準に戻っておらず、愛知、岐阜を中心に展開するパスタ店も30店舗ほどで横ばいが続く。新業態で客数を伸ばすことができるかが今後の成長のカギになる。


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