中部電力、電気料金「奥の手」 燃料高で募る安定財務期待
名古屋支社 清水涼平
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中部電力が、卸電力市場の相場に応じて電気料金の単価が上下する法人向けの料金体系を取り入れた。卸価格が上がり採算が急速に悪化しており、顧客への価格転嫁を進める「奥の手」だ。燃料費の高騰に対する値上げの遅れが、かねて株式市場から指摘されていた。
小売り子会社の中部電力ミライズでは、より有利な条件で電気を確保しようと日本卸電力取引所(JEPX)からの調達を増やしてきた。販売電力量に占める割合は22年3...

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