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アイシンの吉田社長 「電動化、脱炭素、DXに重点」

アイシンの吉田守孝社長

アイシン(アイシン精機とその子会社のアイシン・エィ・ダブリュが4月に統合して発足)の社長に吉田守孝氏が6月、就任した。吉田氏はトヨタ自動車で副社長として量産車の製品開発を担当したのち、豊田中央研究所(愛知県長久手市)の会長を務めた。電動化をはじめとした次世代技術「CASE」や、温暖化ガス排出量を実質ゼロとする「カーボンニュートラル(CN)」に向けた経営方針を聞いた。

――アイシンの強みや課題の認識は。

「(電動化や自動運転といった)100年に1度の大変革に加えて、製造業そのものに大きな影響を与えるCNという変化が訪れている。電動化が進めばアイシンの主力事業であるオートマチックトランスミッション(AT)の台数が減ることもあり、アイシンの将来に危機感を覚えている」

「3つの重点領域として電動化とCN、デジタルトランスフォーメーション(DX)を設定する。それぞれを重点経営課題として、全社組織横断のリーダーとしてCXO(最高責任者)を任命して業務を進める」

――自動車産業で電動化の動きが進んでいます。

「電動化の目的は二酸化炭素(CO2)の排出量を減らすことだ。地域によってエネルギー事情や規制が変わっており、電動化の進み具合も異なる。アイシンもハイブリッド車(HV)からプラグインハイブリッド車(PHV)、電気自動車(EV)、燃料電池車(FCV)までのフルラインアップで対応する」

「EVについては(EV用の駆動装置)『eAxle(イーアクスル)』でトヨタ車以外での搭載を当然狙っていく。8月には将来の要素部品やシステムを開発する先行開発部署を新設する」

――CNへの取り組みは。

「アイシンには鋳造や熱処理、機械加工部門がありCO2を排出している。省エネルギー技術や太陽光発電といった新技術を活用していく。ただCNに向けては莫大な資金と最先端の技術が必要になる。1社だけで達成するものではなく協調領域の分野も多い。トヨタグループや研究機関、異業種との協力も進めていく。8月にCNを担当するカーボンニュートラル推進センターを新設して対応していく」

――アイシン精機とアイシン・エィ・ダブリュの社員の意識統合は。

「一緒になったことで不安な思いの人もいるだろうし、あるいは夢をもって頑張ろうと思っている人もいる。両社でタイプは若干は違うけれども、リアルのモノづくりが好きだという根っこは一緒だ。互いをリスペクトとして、本音でぶつかり合って新たな価値を生んでいくことが重要だ。そのようなメッセージを社員に発信するのも私の役割でもある」

――トヨタグループ全体の最適化に向けての「ホーム&アウェイ」も吉田社長の使命でしょうか。

「私はあくまでトヨタグループあるいは自動車産業に貢献できるようアイシンを強い会社にしていくことが役割だ」

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