中部の輸出入、22年は過去最高 資源高と円安で輸入急増 - 日本経済新聞
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中部の輸出入、22年は過去最高 資源高と円安で輸入急増

名古屋税関が19日に発表した愛知、岐阜、三重、長野、静岡の中部5県の2022年1~12月の貿易概況速報によると、輸出総額は前年比12%増の21兆6604億円と2年連続で増えた。輸入総額は41%増の13兆8758億円で2年連続で増え、輸出額と輸入額ともに1979年の統計開始以来、最高だった。資源高と円安で輸入額が急増し、貿易黒字は大幅に縮小した。

輸入額が急拡大した背景には、22年春以降、急速に円安・ドル高が進んだことに加え、原油や液化天然ガス(LNG)などの価格が上昇したことがある。このため、輸出額から輸入額を差し引いた貿易黒字は18%減の7兆7847億円と2年ぶりに減少した。

輸出では、自動車が14%増の6兆43億円となり全体を押し上げた。自動車の輸出を国・地域別に見るとアジアと米国、欧州連合(EU)向けがいずれも伸びた。石油価格の高騰により石油製品の輸出額も増え、前年の2.3倍の2298億円となった。原動機は前年比15%増の9808億円で、石油製品とともに金額は過去最高を記録した。

輸入額は原油やLNGが前年の2倍弱、石炭が3倍ほどに膨らんだ。原油は前年比87%増の1兆8321億円、LNGが89%増の1兆3032億円、石炭は3.1倍の6346億円だった。

全国の貿易港と空港からの22年(速報値)の輸出額で、名古屋港は2位となった。21年に続き成田空港が首位だった。航空便への転換が増えたことなどが影響した。

中部5県の12月単月の輸出額は前年同月比8%増の1兆9563億円で、11カ月連続で増えた。原動機の輸出額が過去最高で22%増の953億円。輸入額は22%増の1兆2306億円だった。

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