豊田合成、エアバッグ生地でスニーカー アシックスと
豊田合成は19日、エアバッグ生地の端材を使ったスニーカーをアシックスと共同開発したと発表した。耐久性の高い特徴を生かし、靴の甲部分に生地をあしらった。豊田合成はリサイクル素材を使ったエコバッグなど消費者向け製品を手がけているが、大手企業と協力するのは初めて。環境意識の高い若年層などの需要を見込む。

エアバッグ生地が採用されたスニーカーは「GEL-SONOMA 15-50」で、街からアウトドアまで快適に使えるように作られた製品。価格は1万6500円。通常、エアバッグは自動車の衝突時に膨らんだ空気を保持するため、特殊なコーティングで空気が抜けないようにする。今回はコーティングされていない端材を使い、スニーカーに求められる通気性を確保した。
1月26日からアシックスのオンラインストアなどで販売する。豊田合成は自社のリサイクルブランド「Re-S(リーズ)」でエアバッグ生地やハンドルの本革を使ったバッグやペンケースを消費者向けに販売しており、認知度向上に努めている。