中部の盆の人出、コロナ前に迫る 新幹線コロナ前比7割 - 日本経済新聞
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中部の盆の人出、コロナ前に迫る 新幹線コロナ前比7割

(更新)

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う行動制限が3年ぶりにないお盆休みが明けた。公共交通機関の利用や観光地の人出は2021年に比べ軒並み増加し、東海道新幹線の利用は18年実績の7割にのぼった。全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)が中部国際空港を発着した国内線の旅客数はコロナ前の19年実績の80%前後だった。

JR東海は18日、お盆期間中(10~17日)の東海道新幹線の利用状況を発表した。21年の2倍ほどの計215万6千人が利用した。コロナが流行する前の18年と比べると69%程度だった。在来線は21年の3倍ほどで9万7千人が利用した。7月1日に新型車両が運行を始めた高山線などの利用が好調だった。

ANAとJALによるとお盆(6~16日)に中部空港を発着した国内線の旅客数はコロナ前19年と比べANAが75%、JALが84%まで回復した。21年の同じ時期に比べるとANAは1.5倍の9万1355人、JALは3倍弱の3万4355人だった。北海道や沖縄行きの便が好調だった。

中日本高速道路(NEXCO中日本)によると10~16日の管内の代表的な区間の交通量は19年の同時期に比べると86%ほどだった。21年と比べ33%増えた。

三重県の一見勝之知事は18日の定例記者会見で、11~15日の県内主要観光地4カ所への人出を発表した。伊勢神宮(伊勢市)、鳥羽水族館(鳥羽市)、志摩スペイン村(志摩市)、鈴鹿サーキット(鈴鹿市)を合わせ前年同時期の1.9倍になったといい、コロナ前の19年の同時期に比べると84%の水準になった。

特に志摩スペイン村と鳥羽水族館はコロナ前を上回った。一見知事は「日並びの関係もあるが人出は確実に戻っている」と述べた。

国宝「犬山城(愛知県犬山市)」にも人出が戻った。犬山市観光協会の担当者によると「遠方から来るお客さんも多かった。コロナ前には戻らないものの昨年に比べると圧倒的に増えた」と話す。ナガシマリゾート(三重県桑名市)はホテルがほぼ満室でキャンセル待ちの客も出たほどだった。ただ「高齢者の出控えの傾向が見受けられた」(担当者)という。

古い街並みが人気の岐阜県高山市もにぎわいが戻った。飛驒・高山観光コンベンション協会の関係者は「海外からの観光客がおらずコロナ前ほどにはいかないが、国内からの家族連れが多かった」と話す。旅館やホテルの稼働率も8~9割にのぼった。

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