レクサス初のPHV 新型「NX」、21年秋に発売へ

トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」は14日までに、多目的スポーツ車(SUV)の新型「NX」をオンライン上で初公開した。レクサスとして初のプラグインハイブリッド車(PHV)を設定した。価格は未定で国内では2021年秋ごろの発売を予定している。
NXのフルモデルチェンジは7年ぶり。北米、欧州、中国など世界90カ国・地域で発売する。PHVにはリチウムイオンバッテリーを搭載し、ハイブリッド車(HV)やガソリン車も用意した。ブランドマークのデザインを刷新し、車の後部中央には従来のL字ロゴではなく新たに「LEXUS」のロゴを配置した。
トヨタが国内で発売するPHVはプリウス、RAV4に続き3車種目。RAV4は20年6月の発売後、電池の生産が間に合わず受注を停止した経緯がある。新型NXのPHVで、動力源に電気だけを使った場合の走行距離はまだ明らかにしていない。
温暖化ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の機運が高まるなか、レクサスは電動化戦略を強化している。3月には25年までに世界で10車種以上の新型や改良モデルの電動車を発売するとの方針を打ち出した。22年には電気自動車(EV)専用の新型車を発売する予定だ。現在は世界約90カ国・地域で9車種の電動車を販売しており、21年4月末時点で全世界の累計販売台数は200万台を超えている。
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