三重県知事、半導体関連人材でネットワークづくり表明

三重県の一見勝之知事は14日の定例記者会見で、同県のほか三重大学、地元の高等専門学校や工業高校、半導体関連企業とともに「みえ半導体ネットワーク」を2023年早々にも立ち上げたいとの意向を表明した。三重県四日市市では半導体メモリー大手のキオクシアホールディングスと米ウエスタンデジタルの工場新棟が竣工し、産業振興が期待されている。
三重県は12日に両社のほか三重大学の関係者などと県庁で懇談会を開いており、一見知事はその議論を踏まえて発言した。
一見氏は会見で「中京圏は東北や九州とともに国内半導体の製造拠点。海外勢に負けることのないようにしたい」と指摘した。製造に欠かせない技術者などの人材を三重大学のほか、鈴鹿工業高等専門学校(鈴鹿市)や県立の工業高校などとともに、育成したい方針だ。周辺に半導体の需要家であるトヨタ自動車やホンダといった自動車産業が集積していることも、ネットワークづくりの理由にあげた。
ネットワークが誕生後には「半導体の品質向上につながる研究拠点予定地の紹介なども、必要があれば行いたい」と述べた。