/

中部製造業の景況、6期ぶり悪化 日銀短観12月

日銀名古屋支店が13日発表した12月の企業短期経済観測調査(短観)によると、愛知、岐阜、三重の製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)はマイナス2と、9月の前回調査から3ポイント下がった。悪化は6四半期ぶり。半導体不足などによる自動車の減産の影響が広がった。新型コロナウイルスの感染者数の減少を受けて非製造業のDIは改善した。

業況判断DIは景況が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」の割合を引いた値。調査は11月10日~12月10日に中部3県の665社を対象に実施し、回答率は99.7%だった。

業種別では自動車がマイナス11と、前回調査(プラス13)から大幅に悪化した。世界的な半導体不足に東南アジアのコロナ感染拡大による部品供給の停滞が重なり、トヨタ自動車の10月の国内生産は前年同月比50.9%減だった。自動車の減産に伴い部品を梱包する段ボールの需要が落ち込み、紙・パルプの景況も悪化した。

部品の供給不足は改善し、生産は回復に向かっている。トヨタは11月の国内を含む世界生産を85万~90万台、12月に80万台規模にする計画を示している。将来の景況感を示す先行きDIは、自動車が21ポイント上昇のプラス10、紙・パルプが11ポイント上昇のプラス22を見込む。

非製造業の業況判断DIはマイナス7と、4ポイント上がった。コロナ感染の落ち着きで対面サービス全般の業況が改善した。飲食は団体客の利用が落ち込んだままで、ホテルの宴会需要も低迷する。宿泊・飲食サービスのDIはマイナス55と、コロナ禍前の水準を大きく下回る。

原材料価格の上昇は重荷だ。仕入れ価格が「上昇」と答えた企業の割合から「下落」の割合を引いた仕入れ価格判断DIは製造業がプラス55、非製造業がプラス34といずれも前回からプラス幅が広がった。企業間の取引では価格転嫁が進みつつあるが、消費者への転嫁には慎重だ。「非製造業から『客足はコロナ禍前に戻らず値上げはしにくい』という声を聞く」(日銀名古屋支店)という。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

関連企業・業界

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン