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トヨタ主導の脱炭素エンジン競争、マツダ・スバルも参戦

トヨタ自動車が自動車耐久レースを通じて目指しているエンジンの脱炭素化の取り組みに、マツダやSUBARU(スバル)も参加する。13日、3社に二輪車メーカーを加えた5社が水素エンジンやバイオ燃料をレースで使ったり研究開発を始めたりすると発表した。電気自動車(EV)シフトが強まる中、エンジンを活用する選択肢を模索する。

13日、岡山県美作市で開催されている「スーパー耐久レース」の会場で取り組みを発表した。記者会見にはトヨタの豊田章男社長のほか、各社の社長も顔をそろえた。ガソリンを使う従来のエンジンではなく、二酸化炭素(CO2)の排出を抑えた燃料を使う「脱炭素エンジン」の普及を目指す。

水素をエンジンで燃やして動力を得る水素エンジン車に自らも乗車してレースに挑む豊田氏は「各社とも未完成の技術をモータースポーツの場で実証していく。意志ある情熱と行動で、10年後20年後の未来は変わる」と語った。水素エンジン車のレースへの投入は22年も継続するとした。

マツダはバイオ燃料をディーゼルエンジンで燃やす車両でレースに参加し始めた。第1弾としてユーグレナが藻の油脂や廃食油から作った燃料を使う。バイオ燃料は微生物や植物の成長過程でCO2を吸収したり廃棄物を活用するため、燃焼時のCO2や化石燃料の使用量を削減できる。マツダの丸本明社長は「燃料の様々な選択肢を提供することが重要だ」と語った。

スバルもトヨタと22年のレースでバイオマス(生物資源)由来の合成燃料を使った車両を投入する。スバルの中村知美社長は「EVだけが選択肢なのか。内燃機関を活用することにもチャレンジしていきたい」と話した。

川崎重工業ヤマハ発動機は二輪車向けの水素エンジンを共同研究すると発表した。同業のホンダスズキも共同研究に前向きで、各社間の具体的な連携を今後検討していくとした。

エンジンは日本メーカーが長年強みを持ち、関連産業で多くの雇用を生み出した。EVでは主要部品の電池で必要になるレアメタルの使用が少なく、資源争奪に巻き込まれないという点で有利だ。

一方、バイオ燃料は大量生産が難しく、ガソリンと比較してもコストが高くなる。生産するインフラが少ないことがその原因の一つだ。賛同するメーカーを広げて市場を広げ、コストを下げられるのかどうかが焦点となっている。

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