ナガシマスパやレゴランド、7月3連休の人出19年の9割に

新型コロナウイルスのオミクロン型派生型の感染が急速に広まった16~18日の3連休、中部のレジャー施設には人出が目立った。携帯電話の位置情報によると、昼12時の人出はレゴランド・ジャパン(名古屋市)とナガシマスパーランド(三重県桑名市)ともに、コロナ禍前の2019年の同じ時期の9割ほどまで回復した。
ドコモ・インサイトマーケティング(東京・豊島)がNTTドコモの携帯電話の位置情報から推計する滞在人口データを分析した。愛知県周辺では今年も19年も雨が目立った。20年、21年は東京五輪に伴い「海の日」がずれて7月下旬に4連休だった。月の半ばすぎの土日の平均と今年3連休の平均を比較すると、2施設周辺の滞在者データは今年の方が21年比で1割ほど、20年比で5~7割多い。
コロナ病床の使用率や重症者数が少なく、今のところ行動制限や外出の自粛が求められていない。レジャー施設では感染を防ぐ取り組みとあわせ、22年は集客にも力を入れている。
レゴランド・ジャパンは今夏から新たに、プールと迷路を組み合わせたアトラクションを開業、全長7メートルほどのスライダーやプール内での宝探しが楽しめる。一方で今年は新型コロナ対策として利用は1時間毎に300人を上限にしている。ナガシマスパーランドは9日からプールの営業を始め、入場や相乗りのウオータースライダーを滑る際にマスクの着用を呼びかけている。
名鉄グループの水族館「南知多ビーチランド」は、16日から水しぶきが客席まで飛ぶイルカショーを始めた。21年夏よりもショーに登場するイルカを2頭増やし、水しぶきがより増えるという。前列は「スペシャルシート」として期間限定のチケットをホームページで売り出した。一方で、屋内の水槽の餌やりの観覧などは控える。夜の水族館を見られる「プレミアムナイトショー」も予約制として人数を絞った。