ノリタケカンパニー、純利益3.2倍 22年3月期

ノリタケカンパニーリミテドが10日発表した2022年3月期の連結決算は、純利益が前の期比3.2倍の90億円となった。新型コロナウイルス禍で落ち込んでいた需要が回復して工場の稼働率が上がったうえ、不採算製品を廃止した効果も表れた。好業績を受け期末配当を計画より10円増やし80円(年間配当は90円増配の150円)とする。
売上高は19%増の1276億円、経常利益は2.8倍の125億円と過去最高になった。北米での自動車メーカーの生産回復に伴い工業用砥石などの供給が増えた。高速通信規格「5G」機器やパソコン向け電子部品の材料「電子ペースト」も伸びた。
23年3月期は売上高が過去最高となる前期比8%増の1380億円、純利益は5%増の95億円を見込む。食器のオンライン販売に力を入れ、インドや中国でも販路を広げる。
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