豊田通商、インド医薬品卸大手に出資 流通効率化狙う
豊田通商は9日、インドの医薬品卸大手スカイツファーマに出資したと発表した。出資金額や比率は非公表。インドの医薬品卸は中小規模の事業者が多く、病院側の流通管理が負担になっている。豊通はインドで参入している病院運営事業で蓄積した病院側のニーズやノウハウを活用し、医薬品流通の集約や効率化をめざす。
3月26日付で出資した。スカイツファーマはインドで薬局や病院など約6000の顧客を持ち、2万超の医薬品を取り扱う。医薬品卸ではインドでトップ10に入る規模を持つ。
インドでは2017年に税制の変更があり、同国内の州を越えて顧客を獲得しやすい環境が整った。医薬品卸事業者は6万5000社超存在しており、事業者の集約が進む見込みだという。医薬品の在庫管理などに「トヨタ生産方式」を導入して効率化をめざすほか、豊通が強みを持つアフリカへの医薬品の輸出も展開して事業の拡大を狙う。
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