リンナイが下方修正 22年3月期純利益18%減に
大手ガス機器メーカーのリンナイは9日、2022年3月期の連結純利益が前期比18%減の225億円になりそうだと発表した。これまでの予想を35億円引き下げた。銅などの原材料や物流費が高騰している。米国や中国では給湯器の販売が好調だが、東南アジアからの部品調達が滞り国内販売や輸出が落ち込んでいる。
売上高は6%増の3650億円とする予想を据え置いた。新型コロナウイルスの感染が広がり、部品調達先の東南アジアで都市封鎖が発生。21年夏ごろから部品不足が続き、日本で給湯器やガスコンロの販売が落ち込んだ。一方、米国では富裕層向けの住宅を中心に瞬間湯沸かし器の供給が好調。中国でもインターネット販売を中心に給湯器やボイラーといったガス機器の売り上げが伸びている。
原材料や物流費の高騰を踏まえ、4月1日受注分から給湯器などの小売り希望価格を引き上げる。瞬間湯沸かし器は10%程度、衣類乾燥機は5%ほど値上げする。
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