名古屋銀行、事業承継へセレンディップHDと共同買収
名古屋銀行は8日、投資子会社のファンドを通じてセレンディップ・ホールディングス(HD)と組んで鋳造資材商社、三河鉱産(愛知県碧南市)の全株式を取得したと発表した。買収額は非公表。三河鉱産の事業承継が目的で名古屋銀行が他社と共同で投資するのは初めて。セレンディップHDから社長を派遣して経営を支える。
名古屋キャピタルパートナーズ(名古屋市)とセレンディップ・フィナンシャルサービス(名古屋市)が組んだ。三河鉱産は工場や研究所を持ち、鋳造に使う副資材を製造している。自動車や工作機械業界の取引先が多い。2社で経営を支え顧客基盤を広げ海外展開を進める。
名古屋銀行とセレンディップHDは中小企業の事業承継を円滑に進めるため2021年10月に提携を結んでいる。