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岐阜知事選告示、4氏の争い 保守分裂の論戦スタート

任期満了に伴う岐阜県知事選挙が7日、告示された。午前9時までに立候補を届け出たのは5選を目指す無所属現職の古田肇氏(73)、経済産業省出身で無所属新人の江崎禎英氏(56)ら4人。選挙に影響力の大きい自民党県連内で支持が両氏に二分しており、半世紀ぶりに保守分裂の論戦が始まった。投開票は24日。

古田肇知事(右)と江崎禎英氏

古田氏は県内で新型コロナウイルスの感染者数が増えていることを受け、知事の公務を優先するため街頭演説予定をすべてキャンセル。県庁近くの選挙事務所で記者会見を開いて「コロナ対策を最優先し、県民の命を守る」と語った。

「本来は各地で出陣式の予定だったが、ご理解を頂きたい」とし、政府の緊急事態宣言が発令されることを受けて「(岐阜県も)踏み込んだ対策を至急講じなければならない」と述べた。作業服姿で会見を終えると事務所前で街宣車を見送り、県庁に戻った。

会見に同席した自民党県連会長の野田聖子衆院議員は「断腸の思いだが、県民の命を守ることが最重要。最前線で感染者数を抑えて頂きたい」と激励した。岐阜市の柴橋正直市長は「コロナ対策最優先の決断に感謝している」。日本商工連盟岐阜地区の村瀬幸雄・代表世話人(十六銀行頭取)は「現職のリーダーシップを支持したい」と話した。

古田氏は公約として新型コロナや災害対策のほか、行政や民間のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進、観光のV字回復など「8つの約束」を掲げる。財政再建や観光振興を進めた4期16年の実績を強調して支持を訴える。

江崎氏は岐阜市内に構えた事務所の前で選挙戦のスタートを切った。イメージカラーの緑色のネクタイ姿で現れ、集まった支持者らを前に「55年ぶりの分裂選挙、本当に新しいことが始まる。変えなければ変わらない。新しい時代を作る」と語った。

新型コロナ対策について「自粛、自粛で経済だけが痛み日常生活が苦しくなったが、感染は収まっていない」と強調。「正しい対策に取り組み、私たちの行動で不安を払拭していく。働き方、学び方、経済活動も大きく変わった」と話した。

5選を目指す現職に関しては「古い幕府を変えなければいけない。明治維新と同じことが起こっている」と批判。江崎氏を推す自民党県連の猫田孝県議は「我々は挑戦者だ。差は徐々に縮まっている。これからが勝負」と訴えた。江崎氏はこの日、岐阜市や大垣市などで出陣式や団体集会に出席する予定だ。

江崎氏は中央官僚として新型コロナ対策に携わった経験をもとに、感染者の復帰支援策などをアピール。公約は「人生100年時代」をキーワードに、若者、女性、高齢者らが活躍できる社会モデルの実現を目指すとしている。

ほかに元教諭で新日本婦人の会県本部会長の新人、稲垣豊子氏(69)=共産推薦=と、元県職員で無所属新人の新田雄司氏(36)が立候補した。

稲垣氏はジェンダー(男女の社会的性差)平等の促進や子育て支援の拡充、県庁舎新築など公共事業の見直しを基本政策に挙げる。「国にはっきりものが言える県政に変える」と訴える。新田氏は子育て、雇用、福祉の3つを政策の柱とし、柔軟な財政運営で構造改革を実行するとしている。

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