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リニア同盟会総会 静岡知事「引き続き対話必要」

リニア中央新幹線の早期建設を求める沿線自治体でつくる「リニア中央新幹線建設促進期成同盟会」は9日、静岡県の正式加盟を受け、臨時総会を開いた。総会はオンラインで10都府県の知事らが参加した。静岡県の川勝平太知事は「リニアに関する基本姿勢は整備の促進だ。スピード感を持ち県内の課題解決へ国と協力し取り組みを進める」とあいさつし、整備計画全体に賛同する考えを強調した。

川勝氏は6月に加盟申請書を同盟会に提出した。ただ静岡工区については「水資源、生物多様性、(建設)残土処理などへの影響回避という深刻な課題が残っている」と、依然として着工を認めない方針だ。この日も、工事による大井川の水量減少問題の補塡策としてJR東海が提案した田代ダムの取水制限案の協議状況を説明し「現時点では実現性を確認するまでに至っていない」と指摘。「引き続き対話をしていく必要がある」と述べ、早期の県内着工は依然認められない姿勢を示した。

静岡工区を含む南アルプストンネルは品川―名古屋間(286キロ)のリニア工区で屈指の難工事とされる。山岳トンネルとしては世界有数の長さで、全長25キロほど。地表面からの深さは最大約1400メートルに達する。15年12月に山梨県早川町で起工式が開かれた。長野と山梨では着工から6年ほどがたち、すでにリニアが走る本坑を掘っている場所もある。

静岡工区の工事は作業基地(ヤード)などを整備する準備工事から中断しているが、本体工事まで大きく分けて4段階を踏む計画だ。

まずは準備工事として作業基地(ヤード)を整備。作業基地のトンネル入り口周辺を整地して、支障になる樹木の伐採も生じる。

その後の本体工事として西俣、千石の2つの非常口を設置。非常口から本線トンネル(本坑)へ資材搬入に使う斜坑も掘る。さらに地質などの調査のため本坑に並行する先進坑に取りかかり、最後にリニアが通る本坑を着工する。あわせて工事で生じた湧水を大井川へ戻す導水路トンネルも建設する。

工期についてJR東海は最低でも斜坑に約3年かかるという。先進坑や本坑の掘削もあわせると、20年夏までの着工を目指していた。当初予定していた東京・品川―名古屋間の27年開業は困難になっている。

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