ミツカン経常益6割減 22年2月期「巣ごもり需要」反動

ミツカングループは3日、2022年2月期決算を公表した。グループ合算の経常利益は前の期より58%減り72億円。前の期は新型コロナウイルスが流行して外出を避ける「巣ごもり需要」が広がった。家庭用調味料が好調だった反動を受けた。海外事業の基幹システム刷新に伴う費用や原材料の高騰も響いた。

ミツカングループの企業は株式を上場しておらず、連結決算ではなく内部取引を除いた収益を合算して発表している。中核会社「ミツカン」や米欧の現地法人などが含まれる。
売上高は前の期比3%減の2355億円。国内家庭用の売り上げは過去最高だった前の期から4%減の957億円。商品ジャンル別にみると「ぽん酢」が5%減、食酢は2%減。納豆は過去最高だった前の期から1%減った。一方、国内飲食店向けなどの「業務用売り上げ」は5%増の198億円と上向いた。
北米事業は7%減の1018億円。21年2月に売却した香辛料事業を除くと増収だったが、影響を補えなかった。欧州事業は日本食レストラン向けなど業務用が好調だった。
また「金のつぶ」シリーズなど家庭用納豆9品目の値上げも同日発表した。9月1日出荷分から参考小売価格を最大9%(税抜き)引き上げる。ロシアのウクライナ侵攻の影響で大豆相場が高騰したため販売価格に転嫁する。ミツカンは納豆向けの大豆を主に北米の契約農家から輸入している。他の農作物が高騰する中、生産量を維持するため契約価格を引き上げざるを得ないという。