愛知県、5日にコロナ「BA.5対策宣言」 三重・岐阜も
愛知県の大村秀章知事は3日、新型コロナウイルスのオミクロン型の派生型「BA.5」対策を目指す「BA.5対策強化宣言」を5日に出すと発表した。期間は21日まで。高齢者に混雑した場所への外出自粛を要請したり、飲食店で5人以上で会食をする人へ事前検査を呼びかけたりする。三重県と岐阜県も同時に出す方向で調整中だ。

政府は7月29日に「BA.5対策強化宣言」の新設を発表した。医療態勢への負荷が大きい場合に都道府県が外出自粛などを呼びかけやすいようにする仕組みだ。国と協議をした上で、都道府県が出す。緊急事態宣言と異なり、飲食店への営業時間の短縮要請はしない。
対策自体は現状から大きく変わらない。愛知県は現在、県独自の感染防止の呼びかけ「厳重警戒」を出している。テレワークの推進やワクチン接種の促進などはすでに「厳重警戒」の中に盛り込まれている。
愛知県の3日の新規感染者は1万7778人で過去最多だった。連日1万人を超えているほか、病床使用率が2日時点で60%と高い水準にある。病院や自宅での療養者は合わせて13万人で、県内人口の1.8%を占める。
大村氏は宣言期間の延長の可能性について「(感染収束へ)好転しないのであれば延長継続になるかもしれないが、17日間で十分抑え込んでいけるのではないか」との認識を示した。