デンソー、QRコード開発で国際学会賞 日本企業6社目

デンソーは2日、QRコードの開発や普及により、米国電気電子学会(IEEE)が選ぶ2023年の「IEEEコーポレートイノベーション賞」を受賞したと発表した。同賞は1985年に創設され、電気・電子分野の発展に貢献した企業や団体に贈られる。2020年以降は米アップルや台湾積体電路製造(TSMC)が受賞している。日本企業としては6社目となる。
QRコードは1994年にデンソーの応用機器技術部門(現デンソーウェーブ)が開発した。従来のバーコードの約200倍の情報量が収納でき、高速で読み取ることができる。製造現場の在庫管理などに利用を開始し、特許を無償解放した。カメラ付き携帯電話の普及に伴い、キャッシュレス決済や電子チケットなど幅広く社会で利用されるようになった。
IEEEは世界160カ国以上40万人超の会員が所属する電気・電子分野の世界最大の国際学会で、技術の国際規格化などにも携わる。同賞は日本企業では2007年にトヨタ自動車がハイブリッド車の開発で受賞しているほか、ソニーやNTTドコモ、パナソニック、セイコーエプソンも受賞している。
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